ゼナス・バイオファーマ (Zenas BioPharma)、IgG4関連疾患 (IgG4-RD) 治療薬オベキセリマブ (Obexelimab) の第2相臨床試験のランセット・リウマトロジー誌 (The Lancet Rheumatology) 掲載を発表
治験では、オベキセリマブはほとんどの活動性IgG4-RD患者において、完全臨床寛解を含む、迅速かつ強力で持続的な臨床的改善を示した。
この結果は、IgG4-RDおよび潜在的に他のB細胞介在性自己免疫疾患の治療薬としてのオベキセリマブの開発継続を支持するものである。
マサチューセッツ州ウォルサム発, Aug. 03, 2023 (GLOBE NEWSWIRE) -- 免疫療法の開発・製品化におけるリーダーになることを目指す世界的なバイオ医薬品企業であるゼナス・バイオファーマは、ランセット・リウマトロジー誌に、IgG4関連疾患 (IgG4-RD) 患者の治療薬としてオベキセリマブを評価した第2相試験の結果が掲載されたことを発表した。この試験結果に基づき、オベキセリマブ皮下注射の有効性と安全性をさらに検討するため、IgG4-RD患者を対象とした第3相試験を実施中である。
IgG4-RDは、大唾液腺、眼窩、涙腺、膵臓、胆道、肺、腎臓、後腹膜など複数の臓器に罹患する可能性のある、免疫介在性の慢性線維性炎症性疾患である。米国だけでも約2万人の患者がIgG4-RDと診断されている。その認知度が高まっているにもかかわらず、この衰弱性疾患とともに生きる人々のために、さらなる研究と効果的な治療法の選択肢がニーズに変わりはない。
世界中で、グルココルチコイドの使用がIgG4-RD治療の標準治療であると広く考えられている。この疾患に対して承認された治療法はない。グルココルチコイドや現在利用可能なB細胞枯渇療法は一般的に使用されているが、長期にわたる無治療寛解をもたらすことは希であり、これらの患者では毒性の高いリスクを伴う。また、このような治療法は、SARS-CoV-2やインフルエンザなどのワクチン反応も損なう。
IgG4-RD患者の治療におけるオベキセリマブの有効性と安全性を評価する前向き非盲検単群単施設パイロット試験 (clinicaltrials.gov登録NCT02725476) において、オベキセリマブは、B細胞を枯渇させることなくB細胞機能を阻害することにより、疾患活動性の指標であるIgG4-RDレスポンダー指標 (IgG4-RD Responder Index) の強い改善を示した。
「オベキセリマブによるIgG4関連疾患患者の治療: 有効性、安全性、作用機序を評価するための非盲検、単群、パイロット試験 (Obexelimab for the Treatment of Patients with IgG4-Related Disease: An Open-Label, Single-Arm, Pilot Study to Evaluate Efficacy, Safety, and Mechanism of Action)」と題された発表原稿は、オンラインで入手可能であり、ランセット・リウマトロジー誌8月号2023;5(8) [E428-E429] に掲載される。
以下は、この論文の主な知見である:
- オベキセリマブは、ほとんどの活動性IgG4-RD患者において、完全寛解(IgG4-RDレスポンダー指標スコア0) を含む、迅速かつ強力で持続的な臨床的改善をもたらした。
- オベキセリマブ治療中、形質芽細胞を含む循環B細胞の減少が観察されたが、細胞死のエビデンスは認められなかった。
- さらに、循環B細胞が減少し、治療中止後に正常値近くまで急速に戻ることから、オベキセリマブがリンパ系臓器や骨髄におけるB細胞捕捉の可能性が示唆される。
- オベキセリマブの忍容性は良好であった。治療関連の有害事象の大半はグレード1または2で、最も高頻度で認められた有害事象は注入関連の消化器系の事象で、そのほとんどは軽度であった。
ハーバード大学医学部 (Harvard Medical School) の医学教授であり、マサチューセッツ総合病院 (Mass General Hospital) のエドワード・A・フォックス医学部長 (Edward A. Fox Chair in Medicine) であるジョン・ストーン医学博士 (John Stone, MD, MPH) は次のように述べている。「今回の知見は、IgG4関連疾患の根本的なメカニズムを理解する上で大きな前進であり、より標的を絞った治療戦略への道を開くものです。」「弊社のチームでは、弊社の研究がランセット・リウマトロジー誌に認められたことを光栄に思います。また、この画期的な研究にご参加いただいた患者さん大変感謝しています。」
オベキセリマブについて
オベキセリマブは、CD19およびFcγRIIbと結合することにより抗原抗体複合体の作用を模倣し、B細胞系の活性を阻害する、第3相治験段階にある二機能性非細胞溶解性ヒト化モノクローナル抗体である。様々な自己免疫疾患における数件の初期治験においては、198例の被験者にオベキセリマブが投与された。これらの治験では、オベキセリマブは細胞を枯渇させることなく、B細胞機能の阻害を効果的に示し、様々な自己免疫疾患の患者において有望な治療効果をもたらした。ゼナスはゼンコー (Xencor, Inc.) から、全世界におけるオベキセリマブの独占的権利を取得した。
IgG4関連疾患の治療のための第3相 (INDIGO) 試験についての詳細は、clinicaltrials.gov: NCT05662241から入手可能である。
ゼナス・バイオファーマについて
ゼナス・バイオファーマはグローバルなバイオ医薬品企業で、世界中の患者に向けた免疫治療薬の開発・製品化分野におけるリーダーになることを目指している。臨床開発と事業をグローバルに展開するゼナスは、ダイナミックなグローバルヘルスケア環境の価値要件を満たしながら、アンメットメディカルニーズの高い分野でクラス最高および最高峰の自己免疫治療薬における深くバランスの取れたグローバルポートフォリオを推進している。同社のパイプラインは、事業開発戦略の成功によって成長し続けている。同社の経験豊かなリーダーシップチームとビジネスパートナーのネットワークは、自己免疫疾患や希少疾患に向き合う方々の生活を改善するために必要な変革をもたらす可能性がある治療法を提供するために、オペレーショナル・エクセレンスを推進している。ゼナス・バイオファーマについて詳しくは、www.zenasbio.comを参照するか、Twitterのアカウント@ZenasBioPharmaやLinkedInをフォローされたい。
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社長兼COO、ジョー・ファーマー (Joe Farmer)
ゼナス・バイオファーマ
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